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初段FETの選別について:
ペアで揃っていた方が調整がしやすい、かけ離れていると調整しきれないかもしれない、という話で厳密はペアである必要はありません。
頒布している2SK30Aのペアは、無精者のために無調整化(100ΩVRの省略)を可能にします。
初段が問題なく動作するためにはIDSS値にある程度の余裕があることが重要で、IDSS>1.4mAであれば大丈夫です。
バイアスはさまざまな値になるので特に何Vでなければならないということはありません。
定電流回路の値:
2段目も定電流回路であるため、初段のドレイン電圧が少々上下しても2段目には影響が及ばず、かなりルーズな動作条件を許容しています。
初段の定電流値は、1.3mA~1.7mAくらいの範囲でも動作するように考えてあります。
初段および2段目のロードラインをよく理解されたら、上記の意味がすべてつながってくると思います。
>今回40個買ったのですが、8割以上Idssが1.70mA前後でした
200個買ってきて全部1.9mA以上、あるいは全部1.4mA以下なんていうこともあります。
もはや入手困難なFETですから、回路設計で工夫してその40個をできるだけ無駄なく生かすようにしてください。
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