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まとめ

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月15日(月)17時38分22秒
編集済
  以上、4回に分けて書きましたが、これらを総合すると「立ラグのセンターにつないでしまった説」が最も有力であり、起きていることをすべて説明が可能となったわけです。

すでにみなさんもおわかりのように、目視では、自分でやった配線ミスの発見は困難です。ハンダ不良の発見はさらに困難です。部品の不良を考える必要がないことはすでに議論済みですね。

トラブルの原因を発見する最も的確な方法は、回路を解析して計算して考えることです。
電圧や電流が異常なのは、そういう風になるように作ったからでして、電子回路は誤って作ったとおりに正確に誤った動作をします。
すべての異常動作は合理的な説明が可能なのです。

トラブルシューティングはいくつかの現象を伝えれば即回答が得られるものではないことがわかっていただけたでしょうか。
単に、自分の経験から「これなんじゃない?」と言ってみただけ、というのではありません。
責任ある回答をするためには、あてずっぽうでない論理的で深い考察をしなければなりません。
回答する人がどれほどいろいろなことを考えてから書き込んでいるのか、起きている現象をできるだけ具体的に、そして各部の電圧を伝えることがどれほど重要なのかわかっていただければうれしいです。





 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017・・・考察4

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月15日(月)15時23分28秒
編集済
  最後に、何故最初の質問で、9.6mVではなく9.6Vではありませんか、と聞いたのかについて説明します。
電源電圧が145Vと異常に低いとわかる前の段階で、9.6Vだと説明できそうなケースが思い当たったからです。

可能性のひとつとして初段電源の2個のツェナダイオードの向きが逆ではないか、ということを考えました。
ツェナダイオードの逆向きは普通のシリコンダイオードですから、2個直列だと1.2Vくらいになります。
その1.2Vが6DJ8のグリッドに与えられたとします。
カソード側の910Ωはショートされていないで正常に機能し、その両端が9.6Vなのではないか、と考えたわけです。
その時のプレート電流は、9.6V÷910Ω÷2=5.3mA(1本あたり)となります。
カソード電位が9.6Vでグリッドが1.2Vですから、バイアスは-8.4Vとなります。
プレート電圧は設計値よりも高くなって170Vだとすると以下の動作になります。

バイアスは-5Vで設計値よりもかなり深いです。
-8Vには届きませんが、バイアスが深い領域ではばらつきが大きくなりますし、これに近い状態になったのかもしれないということも考えました。

 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017・・・考察3

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月15日(月)15時21分26秒
編集済
  念のために、初段の電圧異常についても確認しておきます。
ここで話のつじつまが合わなくなったら、これまでの推論に誤りがあるか、別の原因あるいは複数の原因を考えなければなりません。

初段電源電圧が16.5Vまで落ちたということは、22k//22k//150k(=10.25kΩ)に流れている電流は、(118V-16.5V)÷10.25k=9.9mAとなります。
ZDは29Vくらいにならないと電流が流れませんから、9.9mAはすべて4本の2SK117に流れていることになります。

2SK117のドレイン電圧が0.96Vなので、電流値は計算でわかります。
(16.5V-0.96V)÷6.2k=2.5mA

4本で10mAですから、さきに求めた9.9mAとほとんど一致します。
定電流回路は4.2mAで設定していますが、マイナス電源の電圧が-15.5Vにもなっているので5mAに増えたわけです。

これで初段の電圧異常もつじつまが合いました。
 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017・・・考察2

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月15日(月)14時57分4秒
編集済
  ふと思ったのは、910Ωのつもりが0.91Ωなのかもしれないという可能性です。
30mA×2=60mAが0.91Ωに流れると、

60mA×0.91Ω=54.6mV

です。実測値は7.6mVですから0.91Ωではないことがわかります。
説明すると長くなりますが、両カソード~アース間に910Ωがちゃんと存在する限り、60mA以上もの電流が流れることはありえないので、だとすればカソードはアースとの間でショートしていると考えるしかありません。

ところで、電源回路の動作は確認済みなので、電源側は正常という前提で推論しています。
「左右が同じ現象」ということなのでアンプ部のハンダ不良の可能性は消しています。
ではどうすれば左右揃ってカソードのポイントがアースでされるか・・・と考えたら自然に答えが見えてきました。
立ラグのセンターを不用意に使ってしまうケースは時々あるからです。

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プレート電流が35mA以上も流れることの検証もしておきます。
6DJ8に110Vくらいのプレート電圧をかけ、バイアス=+0.96Vという条件でのプレート電流は40mAくらいとなりました。
まさにこういうことが起きたわけです。

 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017・・・考察1

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月15日(月)14時47分9秒
編集済
  最初に考えたこと。

910Ωの両端に電圧がほとんど出ていないので、6DJ8のプレート電流がゼロに近いというケース。
その場合、電源電圧は設計値よりも高くなるはず(180V近くになる)なので、それを確認するために整流出力電圧を聞きました。
ところが145Vという妙に低い電圧ということなので、逆に非常に大きな電流が流れていることが推測できます。
このページに電源トランスの実測データがあるので、それを使って電源電圧が145Vまで落ちるのはどれくらいの電流の時なのか調べました。

すると、150mAくらいの大電流であることがわかります。
6DJ8の1ユニットあたりでは35mA以上になります。

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得られた電圧データからわかることを電源部の回路図に書き入れたみました。
145Vを82kと1.5Mで分圧すると137.5Vになります。
MOS-FETのゲート~ソース間電圧は4Vくらいなので、プラス電源とマイナス電源を合わせた電圧は133.5Vのはずです。
そのうちプラス側は118Vですから、マイナス側は-15.5Vということになります。
100Ωのところで15.5Vが生じるわけですから、そこに流れている電流は155mAとなります。
上記のトランスの特性から求めた150mAくらいではないか、ということの裏が取れました。

 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017

 投稿者:tanimura  投稿日:2017年 5月15日(月)13時04分23秒
  ぺるけ様

仰るとおり作業をしやすかったため、浅はかな考えで
立ラグのセンターを使っていました。

よい勉強を致しました。今夜にでもやり直します。
ありがとうございます。
 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月15日(月)11時08分26秒
編集済
  単体テストで正常だった電源電圧が極端に落ちましたから、左右ともに6DJ8にものすごい大電流が流れたようです。
両チャネルともにカソードが事実上アースされていませんか。そうだとすれば、すべての異常電圧の説明がつきます。

たとえば、立ラグのセンターを使ってしまったとか。センターはシャーシすなわちアースです。
これなら確かに見た目には配線ミスはありません。
球が熱でボケていないことを祈ります。



 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017

 投稿者:tanimura  投稿日:2017年 5月15日(月)03時49分18秒
  ぺるけ様、早々の対応ありがとうございます。ご質問のご回答です。

質問1:電源ユニットのテストはOKでした。
質問2:ヒーターは線香のように光っています。
質問3:(29.4V)→16.5V、(16.2V/7番ピン)→0.96V、(16.2V/2番ピン)→0.96V、
    (174V)→145V、(158V)→118V です。
質問4:0.0076Vです。
質問5:左右チャネルともに同じ値です。
質問6:1番ピン120V、6番ピン121Vです。

各数値もかなり異なる値になりました。
何か大きなミスをしていると考えますが、どこから手を付けて良いか
検討がつきません。
何か考えられることはありますでしょうか。
 

RE:6DJ8全段差動PPミニワッター2017

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月15日(月)02時01分8秒
編集済
  質問1:「最終通電試験」の段階ということは、電源ユニットのテストはOKだったということでいいでしょうか。
質問2:それからヒーターは線香のごとく光っていますね。
質問3:念のため、以下の5箇所の電圧を確認してください。
質問4:それから、7.6mVというのは、7.6Vのミスタイプではなく7.6mVすなわち0.0076Vですね。
質問5:それは左右チャネルともに同じ値でしょうか。

もうひとつ追加
質問6:プレート(1番ピンと6番ピン)にはちゃんと電圧がかかっていますか。160V+αがきているはずです。

(ヒーターが点灯していて、プレートに150V以上がきているのに、910Ωの両端が7.6mVというのは、どんな風に配線を間違えたとしても宇宙の法則としてありえない話なので)
 

6DJ8全段差動PPミニワッター2017 最終通電試験

 投稿者:tanimura  投稿日:2017年 5月15日(月)01時30分8秒
  お知恵をお貸し頂きたく投稿致します。
6DJ8全段差動PPミニワッター2017を部品頒布頂き作成しております。

最終通電試験におきまして、出力段カソード抵抗(910Ω)の両端電圧を
測定致しましたところ、7.6mVと記載にあります数値とはかけ離れた測定値
になってしまいました。
測定間違いかとも考え数回測定したしましたが、同じ数値でありました。

目視でありますが、平ラグパターン図や配線の漏れ、ハンダ不良を数回
確認致しましたが、私自身では間違い等を見つけられませんでした。

間違い箇所を絞っていくには、どのような順番に測定等を行えばよろしいのでしょうか。
 

ミニワッタpart2基板の電圧チェックで実感

 投稿者:harukazu  投稿日:2017年 5月14日(日)22時58分30秒
  5/14日夕方、ミニワッタpart2基板が組み上がり、電圧チェックの段になって、抵抗器リードでできるな…。
しかし、できない部位も出てきて困ったが、幸いなことに、基板上のジャンパ線部分で何とか対応できました。
part2だからまだ良かった。次のpart5では、注意を要するな~と反省していました。
一段落して本ページを拝見したら、流石は「ぺるけ」さん!!
part2基板パターン制作の時は、part5などを参考にしながら「ぺるけ」さんの思いを感じることが多々ありましたが、電圧チェック位置まで考慮されていたとは。
奥深いことに感銘しました。
 

BNC-RCA変換

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月14日(日)17時55分7秒
  便利なのでごろごろあります。  

RCA→BNCも?

 投稿者:無口なオヤジ  投稿日:2017年 5月14日(日)16時46分22秒
  アダプターで接続できるんですね?
先日、喫煙もしないのにRCAの片方が接触不良になったので、
何とかしようと考えていたところです。
BNCにすれば、コールドが先に接触するはずですから、抜き差し
の不快なノイズもしなくなりますよね。
 

ミニワッター汎用シャーシも、

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月14日(日)13時29分33秒
編集済
  後面パネルの穴は適当に開けてあるのではなく、BNCバナナアダプタの間隔に合わせてあるのでこういうことが出来るって気づいてました?

ちなみに、BNCアダプタは秋月が格安かつ種類が豊富です。
 

テスターのBNC化

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月14日(日)13時22分40秒
  バナナ→BNCアダプタを使うと、テスターが使いやすくなります。
BNCケーブル、BNC→ICクリップ、RCAのオスやメス、ターミナル・・・
 

RE:基板の電圧チェック

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月14日(日)11時38分20秒
編集済
  測定時のテスター棒の先端がすべったために起こる誤接触・ショート事故は非常に多いです。
秋葉原の店頭にもありますが、amazonを「テスター ICクリップ」で検索すればいろいろ出てきます。
先端に細い鉤がついたICクリップがおすすめで、歯がついたワニ口クリップはNGです。
バナナプラグとICクリップを買ってきて自作すれば安上がり。

アイドリング電流やDCオフセットは時間をかけて様子を監視したいので、自力でくっついてくれるこういう道具は必須です。
先端が絶縁されているので高圧部の測定も安全にできます。
高圧部やショートのリスクがある場所に普通のテスター棒を当てるなんていうのは事故が起きて当たり前、過去に何度もへまをやってますので十分に懲りています。

さらに、15cmくらいの線材の両端にICクリップをつけたものを複数個作っておくと、回路のテストで役立ちます。
たとえば、ミニワッターシリーズはこれで負帰還の受け側の抵抗をショートするだけで無帰還状態にできます(回路方式によってはDC動作が狂うのでできないものがあります)。
 

RE:基板の電圧チェック

 投稿者:CHAEN  投稿日:2017年 5月13日(土)23時22分43秒
  電子工作の本や製作記事をいろいろ見てきましたが、
私の知る範囲では、このノウハウを紹介したのを見たのは初めてです。
わざわざ個別のチェック端子を実装するよりもエレガントなやりかたですね。
ベテランにとっては、自分で工夫すれば普通に気づくレベルの話かも知れませんけど、
初心者に模範を示す意味では、とても意義のある記事だと思います。
 

はい、

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月13日(土)19時37分19秒
  ボヤきでした。



 

基板の電圧チェック

 投稿者:ぺるけ  投稿日:2017年 5月13日(土)14時34分13秒
編集済
  私が基板に抵抗器を取り付ける時、電気的特性への影響と部品の発熱の影響のほかに「測定のしやすさ」を考えて測定したポイントの側が上になるように抵抗器の向きを決めています。ユニバーサル基板での製作トラブルが多いのと、各部の電圧を十分にチェックしないで質問される方が多いのでこんな画像を追加し、記事を改訂しました。そのために、抵抗器の取り付け向きを見直して作り直し、再度写真を撮り、画像編集をやり直しました。

http://www.op316.com/tubes/mw/mw-15v-p5.htm

こんなことは回路図と基板パターンを見て自分で工夫すれば普通に気づくレベルの話で、Webの記事でここまでやらなきゃならないの、というのが本音です。自作とは、公開された最低限の情報を参考にして、製作に必要なさまざまなことの大半を人の助けなど借りないで自分で解決するものです。回路図も見ずに記事に書いてあるがままに作るのは、最初の1台だけにしましょう。

(下の画像は掲示板の制約で解像度が落ちています)
 

機材・部品の無料放出(第6回)

 投稿者:UX生  投稿日:2017年 5月12日(金)17時17分16秒
  皆様こんにちは。

寄る年波には勝てず、少しずつ機材・部品類の「断捨離」を実行中です。
大したものはありませんが、捨てるには忍びないので、希望者に無料で差し上げます。

詳細は拙 Home Page(下記)の「断捨離 機材・部品の無料放出品コーナー」を御覧下さい。

掲載をOKして下さったぺるけさんに深謝いたします。

http://web1.kcn.jp/tube/

 

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